もう間もなく、自分のトリオTrio ZeroのCD発売の宣伝をしまくる予定なので、その前に最近車でずっと聴いているCDの事を記します。
岩手県在住のピアニスト北田了一さんの新作「IHATOV」です。
仙台のサックス奏者名雪祥代さんのツアーで何度か共演させていただき、その切れ味鋭いリズムと幅広い音楽性にグッときてしまい、アルバムリリースという事で注文しまして(届いたのがTrio Zeroレコーディング前日という!)。
まずはその守備範囲の広さに驚きます。プログラミングからストレートなジャズから民謡から。全曲レビューしたいところですが、まずピックアップして自分の琴線に触れたのは
M4.Looking for the sun スムースジャズ的なオープニングとメロディに安心して聴いていたんですが、途中で出てくるピアノソロが凄すぎて!これ、ラジオで流れたら曲名→アーティスト→参加ピアニストという流れで調べ尽くして探し出すレベルの名演だと思います。
M11 北上川舟唄 パーカッションとシンセの上にトラディショナルな民謡の歌い手さんがそのままのスタイルで歌い上げるのですが、なんでしょうこのマッチングは。日本には有り得ない、地平線の見える広大な大陸を感じるのに、ちゃんと日本の民謡の世界が展開されています。
こんな多国籍を融合した音楽は他にザビヌル・シンジケートくらいしか知りません。
いやもう全部レビューしたいんですが、今自分のアルバム制作が佳境で(全部オンラインのやり取り)、ライブのお知らせも他にありまして。
タイトルは「IHATOV(理想郷)」宮沢賢治による、岩手県をもじったとの説がある造語です。僕は細野晴臣さんが音楽担当したアニメ「銀河鉄道の夜」の世界に幼少期とても影響されています。
あとCDライナーで少し触れられていたのが「姫神」さん。シンセサイザーでニューエイジミュージックをやっていて、僕はドラムを始める直前の中学1年くらいによく聴いていたのが姫神・喜多郎といったニューエイジ系でした。
wikiによれば
「姫神(ひめかみ)ユニット名は、岩手県盛岡市にある姫神山に由来する。岩手県を活動拠点とし、東北地方の民謡や民族音楽に影響を受けた楽曲を作り続けている。こぶし(メリスマ)を織り込んだメロディーラインが大きな特徴。」
そんなわけで、個人的原体験にも肉薄してくるアルバムです。
遠隔地での入手方法は直接ご連絡→代金振り込みだそうです。
以下北田さんのお知らせより
"購入希望の方は私のPCアドレス「kitada@mx2.mesh.ne.jp」まで送付先を連絡して下さい。
振り込み先を返信します。
定価(税込)2,200円。送料は2枚までは300円、それ以上はご相談させてください。"
これと、録ったばかりのTrio Zeroの録音をニヤニヤしながら聴いている毎日です(笑)。
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