どの辺かというと、この近くです。
これがあながち冗談ではなくて、実はこの山「西岳」登山のために度々訪れていた登山口「富士見高原リゾート」があるのが富士見町です。
山好きが高じて山の麓に移り住んだ、と言っても、これもあながち間違いではありません。
正確には、相方主導で先に相方が現地で就職を決め、それを機に人間と動物達の大移住を決行したのでありました。
新しい家は八ヶ岳側ではなく、反対側の南アルプスの麓です。
これがゴミ捨て場からの景色。
なんという山萌え!!
うちの中からはこんな感じ。
つまり山に住み始めました。
少し下りた所からの甲斐駒ケ岳。
わかりやすく言うと「南アルプスの天然水で風呂を浴びている」ような立地で、その風呂をソデにして車で5分の温泉に2回も入りに行きました。
あとはこれ、山梨長野県下をほぼ独占状態の一大コンツェルン・巨大財閥「ハッピードリンクショップ」
食べ物もほぼ全ての食材が地産地消できるような所で、何を食べても美味しい。
さんざん自慢していますが、まだ正味4日間しか滞在できていません。うちの中の事も大部分家族に任せっきりで。
3月22日頃からの4日間で業者さんにもお願いしつつ、市川〜富士見の日帰り2回を含む3往復運転、その後も日替わりで行き来しつつ旧宅の清掃作業。ながらのライブ5本、レコーディング1件、レッスン7コマ。よくやった。まあ、スケジューリングミスですが、方々に迷惑をかけつつ引っ越し作業は終了しました。
はっきり言って指先は洗剤でボロボロ、大型ゴミを糸ノコとペンチで解体して腕はバキバキで、その足で演奏しに行って感じた事は
「音楽アンサンブルって面白いなあ」
「打楽器ってこんな音がするんだな、こんな事ができるんだな」
という事でした。
様々な作業と音楽の演奏が今までに無いほどニュートラルに並びました。
これは決してプロミュージシャンとしてネガティブな事ではなく、むしろこの客観性こそ音楽製作者として、世に出す側としては必要な事なんじゃないか。
「百姓」というのは「百の仕事を持つ人」という意味だそうです。百の仕事全てに全力を尽くすには、まず百の仕事全てを並列に捉える事が前提です。
百の仕事の1つとして音楽製作を捉えられる位ニュートラルになれれば、それは物凄いものができるんじゃないか、という人体実験です。
とにかくもう、始まっていると感じます。
並列になれば関連付けもできる。DIYを覚えつつ、オリジナル楽器製作が当面の目標です。
今後の活動予定を考えながら、仕事上で大変お世話になっている某る方へ長野移住の報告を電話したのですが、その中で思わず「僕はもうあんまり執着がないんです」と言い切っていました。後で自分でも不思議になり、何への執着が無いのか随分考えました。それは東京への執着なのか、今貰えている仕事への執着なのか、金への執着なのか。
出た結論としては、全ての執着心そのものが一気に薄まっているという事でした。ただここにいるだけで満足していて、周りに魅力的な事があると上乗せで幸せになる。しかしそれを失う事は以前より怖くはない。
まあこれも、移住ハイという一過性のものかもしれませんが。
執着はないけど、やりたい事はたくさんある現在の心境です。
ただし、今一つだけどうしても欲しいものがあります。
拠点を移すという事で、今後は東京での活動は減っていきますが、長野県内及び甲信越地方での活動を盛んに行っていきたいと思っています。
というわけで
長野甲信越地区での打楽器演奏の仕事が欲しい!
ので誰か下さい。松本や甲府くらいまでなら下道でサクッと日帰りできますので。
差し当たって今月はまだ東京でたくさんライブをやります。全てが出張です。どうぞ見に来てやって下さい。