2014年3月26日水曜日

3月30日「百花繚乱」メンバー紹介

 本番に向けてリハーサルをやってまいりました。


 自分の企画では今までに無いほど譜面を自筆で用意して持って行った上、お願いしたメンバーはお互い初対面。仲介したり仕切ったりが苦手な私は昼飯を食べ忘れる程の緊張状態にありました。
 しかしいざリハを始めると素早く曲を理解してもらえた上にどんどん提案もしてくれて、実に頼りになるメンバーだと安堵しました。

 その二人とは

 細川千尋 piano facebook


 先日記した通り、スイスモントルーでのコンペティションでファイナリストにまでなったピアニスト・コンポーザーです。クラシック・ピアノのソロ・リサイタル他、ライブ活動は今後展開していくそうですが、大活躍は時間の問題でしょう。共演の度に、演奏するそばから自らの可能性をどんどん広げていく物凄い勢いを感じます。

 織原良次 fretless bass ブログ


 エレクトリックな楽器を使用しながらもアコースティックなタッチとダイナミクスを提供できる貴重な存在。私は彼がいてくれると万能感を得られるので、橋本トリオ時代から自分の曲も多数演奏してもらいました。
 その音には元来持っている優しさが溢れていましたが、最近は力強さも加わってきています。
 私も参加している彼のバンド「色彩感覚」では作曲家としての表現もし、「透明な家具」というソロ・アンビエントプロジェクトでは、音楽家として全く新しい概念で社会との接点を持っています。

 仕切りは

 橋本学 drums ブログ


 この1年半程で登山・ランニング・玄米菜食にハマり、身体と精神、音楽がどう変わるか壮大に人体実験中。最高到達地点標高2599m、10km最速56分45秒。


 会場が細長くなっており、ステージお近くでの観覧をご希望の方は事前にご予約承っております。

 03-3796-6757(午後6時以降)

 もしくは

 までご連絡下さい。

皆様のお越しをお待ちしております。





2014年3月16日日曜日

ボナ!つぶつぶ@江戸川橋

 ウイークデーはほぼ毎日料理をしますが、恐らく2・3日に1日はオリーブオイル・にんにく・鷹の爪で何らかのペペロンチーノをやっている気がします。あと、トマト缶・シメジorエリンギ・じゃがいもをセットでよく使うし、夏ならナス・ピーマンをかなりの頻度で使います。

 あまり意識はしていなかったし知識は全くないけども、イタリアンが相当好きなんだと思われます。

 そんなわけで、月光茶房の後はネット検索の結果江戸川橋の「ボナ!つぶつぶ」へ、相方と久々の外食。肉魚卵乳製品及びなんと砂糖まで完全不使用、雑穀と野菜がメイン食材だというお店です。今まで聞いたことがない、「ベジ・イタリアン」専門店。

 夜の部予約で入りましたが、飛び込みだと危なかった位の満席。ホールを一人で担当されている店員のお兄さん(店長さん風情?)が笑顔でご案内下さいました。

 「たたきごぼうのスペアリブ風」「キヌアと白キクラゲのペスカトーレ」「もちアワとじゃがいものジェノベーゼ」をオーダー。パスタだけで20種類もあり1000〜1500円前後、メニューが充実していて困ります。しかも雑穀は未開拓分野。

 まずは前菜「たたきごぼうのスペアリブ風」、チョコレートのような色。


 説明いただきながら詳細忘れてしまいましたが、おっそろしく手間暇かかっています。
 いただくと、凄くパンチの効いた濃厚な美味しさ。素材の味か煮込汁エキスか香味オリーブオイルか、とにかく圧倒的なパンチ。スライス生オニオンが付け合わせてある事に納得です。もう一種の付け合わせ、極ミニトマトは素材自体の味がめちゃくちゃ濃厚です。

 続いて「キヌアと白キクラゲのペスカトーレ」。


 …という名のピザですが、キヌアも白キクラゲも見たことのない食材。生地には何らかの雑穀がふんだんに使われています。
 従来の、チーズやベーコンの乗ったピザを食べた瞬間の記憶では、味の重さとボリューム感が第一に来ます。それに比べればあっさりした味ですが、じんわりと旨味が浸みてきて、物足りなさを感じない。これが雑穀パワーなのかも知れませんが、舌のレベルが追いついて来ず、判別できませぬ。

 ピザはがっついて食べてこそ美味いと思っていましたが、ピザ観が変わりました。

 そして「もちアワとじゃがいものジェノベーゼ」。


 これまた濃厚ジェノベーゼソース、美味しいです。見るからに、食べるからにつぶつぶ、これはわかりやすい雑穀感。このつぶつぶに栄養がぎっしり。お腹いっぱい。

 ベジレストランという存在は、海外ではともかく少なくとも日本ではさほど市民権を得ていません。せっかく訪ねようとして問い合わせたら閉店しているケースも多いです。市民権が無く好奇の目線に晒されながら、肉も魚も使う普通のレストランやチェーン店と競合して生き残らねばならない。
 つまり、健康第一かつ美味しさ第一でなければならない大変な努力が必要になります。今まで訪れた都内ベジレストラン、及び広島のヴィーガン・カフェと先日演奏させて頂いた名古屋の空色曲玉さんは、全てその2点をクリアし、プロによる料理として凄く美味しいものでした。

 こちら「ボナ!つぶつぶ」さんももちろんそう。パスタの絶妙な茹で加減にそれが集約されていました。昼間にパスタを自作したから余計にそれを感じました。なんといい加減な茹で具合だった事か。やはりプロは凄い!

 食後にドリンク「ビタリッツ」。


 なんと、玄米のミルクです。砂糖不使用、お米の甘みのみでこんなに甘みがでるのか!豆乳よりココナッツミルク寄りの味、豆乳が苦手な自分はこれを自宅に常備したいです。

 節々で丁寧に解説して下さり、最後のお見送りまでずっと笑顔だったホールのお兄さん、接客もとても気持ち良かったです。
 帰宅後、お店の公式ブログを発見。やはり、お兄さんは店長さんでした。素敵な時間をありがとうございました。約束通り、ブログ記事にさせていただきました。

2014年3月15日土曜日

月光茶房

  3月14日金曜日は充実したオフでした。

  昼間は、ライブにいらしたお客様から何度もお勧めされたカフェ、外苑近くの月光茶房さんへ。

  マスターの原田さんは写真も手がけておられ、その作品は自分も参加している橋爪亮督group「Acoustic Fluid」のジャケットに使わせていただいています。また、以前ゲストで呼んでいただいた「益子博之=多田雅範 四谷音盤茶会 vol.04」にも来ておられたそうで、これはブログで拝見して知りました。ちゃんとご挨拶していなかったな。

  到着し、お店に入ると、レジ横に橋爪group「Visible/invisible」のチラシが。「これのドラマーです、どうも」と名乗り着席。ご挨拶を頂いてしばらくマスターは先客様とお話中。最初はストレートなジャズが流れていましたが、それが終わると一転、ダークなアンビエント・エレクトロな音楽が流れました。
  お水を入れに来たマスターに「この音源は何ですか?」と思わず質問、イギリスの20代前半のグループだそうな。
  「以前四谷音盤茶会の時に、Warp Record(英国テクノレーベル)がお好きと伺ったんで、反応して頂けるかなと思って」だそうです。まんまと反応してしまいましたがな。音楽好きのお客さんとのこういうコミュニケーションが恐らく音楽系カフェ経営者の醍醐味なんだろうな。うん、気持ちはよくわかる。

  他にお話させていただいた中では、「取材を受けてジャズ喫茶として紹介されて、それを見たお客様が来店、古いジャズじゃなくて音響作品みたいのを流しているとがっかりされる。だからジャズ喫茶として紹介されたくない」と。これもよくわかります。
  私は人力テクノ・ブレイクビーツ・アンビエント・ドラムンベースの演奏多用、ハンドメイド打楽器・ループマシン・調理小物使用する「ジャズ・ドラマー」なもので。声はかけられませんが、結構がっかりされている可能性はあります(笑)。
 お洒落で清潔な内装、美味しいコーヒー、最先端の不思議な音源たち、お客さんのニーズを記憶とにおいで察知できる名DJマスター、取材が次々と来て当然です。でもここはどう見ても旧来のジャズ喫茶じゃねーだろー(笑)!

 会場からほど近いので、ちゃっかりチラシを置かせていただきました。


 そして夜は、また別のお店へ。

2014年3月12日水曜日

「ごはんの出前」と「橋ワタシ学session vol.2 百花繚乱」

 ソロ・パフォーマンスによる東海地方2days、「ごはんの出前」無事終了致しました。ご来場下さった皆様、演奏の場を提供して下さった空色曲玉さん、アジールさんには心から感謝を申し上げます。

 打楽器のみのソロ、「食」に限定したテーマと会場、という縛りは、難しくもあり楽しくもあります。今回は楽器も増量し、普段は行儀が悪いとみなされる「ちゃぶ台ドラム」をお客様に思う存分叩いていただくコーナーも設け、プログラムとしてはまずまずでした。
 また、「食」がテーマでありながらも、既存のドラム・パターンと多少強引に関連付ければよりバラエティ豊かなステージにできる事がわかりました。
 あとはとにかくMCの技術と内容をもっと磨かねば。

 会場である空色曲玉さん、アジールさん共に音環境・雰囲気は素晴らしかったです。ただし告知宣伝をもっとわかりやすく早期にやるべきだったというのが反省点でした。打楽器ソロなんてのは胡散臭くて敬遠されがちですが、ほんとうはとてもわかりやすくて、しかも食に対してより興味を持っていただけるようになるような内容となっている事を今後アピールしていきます。

 食育に関するイベント、お店、関心を持っていらっしゃる方々はまだまだたくさんいらっしゃる事でしょう。今後も「ごはん」を継続し、内容を突き詰めつつ、様々な場所にこの企画を持っていきます。

 さて、次は日にちも迫ってきました「橋ワタシ学session vol.2 百花繚乱」です。

       

 メンバーについて。スイスのモントルー・ジャズフェスティバルのコンペティションのソロ・ピアノ部門でファイナリストにまでなったピアニスト、細川千尋。まだ20代前半です。二度ほど共演しましたが、ダイナミックかつ繊細なピアノ・プレイに良い意味で翻弄されました。オリジナル曲も素晴らしく、なんとも末恐ろしい、今後注目すべきピアニストです。
 ベース織原良次はもう何度同じステージに立ったかわからない程の盟友。一歩引いたシブいベースラインから突如繰り出される爆発的フィルイン。名作曲家かつ名・空間演出家。フレットレスベース専門家という日本で数少ない存在で、この特殊な楽器の持つ柔らかさ・力強さを堪能させてくれます。

 「橋ワタシvol.2」で演奏しようと決めている曲が1曲あります。Joyceの「Aldeia De Ogum」、なぜか昨年末から突然頭の中でヘビーローテーションが始まり、それが今回のメンバー構想にもつながりました。
 関連してブラジルの曲・リズムアレンジを多めに取り入れるプログラムにします。

       )

 華やかで前向きで踊り出したくなるような、春先にふさわしいステージをお送りします。