最近、ライブハウスではない会場で演奏する機会が増えてきています。
以前から、ピアニスト・クニ三上さんのツアーでは全国の酒蔵や学校で演奏する機会が多く、他には安ヵ川大樹トリオのツアーで大阪浄願寺、最近では宮地スグル・バンドのツアーで三重県いなべ市の森の中の保養所「アジール」で演奏しました。
ライブハウスではないこのような場所で演奏する事には様々な可能性があります。
まず、普段からライブを行っていない所なので、会場のプロデュースをミュージシャンが自分達でやらねばなりません。言い換えれば、時間設定や料金設定、会場の形態などを自分達の好きな形で行う事が出来ます。休日なら昼間・夕方のライブにしてもいいし、お子様は無料にしても良し。スペースがあれば、ステージを囲んで客席を円形に出来たりもします。
さらに、禁煙にしたり終演時間を早めたりする事によって、ライブを「音楽が好きな大人のためだけの音楽」から「老若男女、子供達まで楽しめるもの」にする事が可能だと思います。ライブハウスだって「ジャズ・ライブハウス」を名乗ってしまうと、どうしてもジャズファン以外は来にくくなります(それでもジャズを愛し、ジャズをジャズとして広めようと日々努力されているお店なら、自分も喜んで出演させていただきます。)
ただし、ライブハウス以外での演奏をいくらか経験してからライブハウスに戻ってくると、ライブハウスがいかに我々ミュージシャンにとって恵まれた環境かがよくわかります。
まず音響設備が充実していて、お店によっては優秀なエンジニアさんもいます。お客さんを呼べば何もしなくても受付をしてもらえ、飲み物も料理も出してくれて、お客さんが音楽にまっすぐ向き合える雰囲気と客席とステージが既に作ってあります。ミュージシャンは演奏すればいいだけなので、とても楽チンです。
しかし、ミュージシャンにとって最も楽で心地よい空間なので、どうしてもミュージシャンがライブを企画する時は皆ライブハウスに集まりがちで、結果集客の厳しさにつながっているのが残念ながら現状です。企画・プロデュース・会場整備の努力を怠り、自分の演奏会場を既存のライブハウスに頼りっきりで守りに入ったまま、集客の伸び悩みにただ苦しむくらいなら、ライブハウスの他にも演奏会場の選択肢を増やした方が、ミュージシャンにとっては世界が広がるのではないかと、最近よく思います。こういう事はライブハウスの外の空間に一度出てみる事で実感させられます。
こうして他の会場でプロデュース力と新規のお客さんを得て、ライブハウスに帰ってくるのはいかがでしょうが?ミュージシャン・ライブハウス双方にメリットがあると思います。
そんなわけで、
Spotlight Collectorsは、ライブハウス以外で初めて行うセルフ・プロデュース企画です。STUDIO443は、普段はダンス・バレエの練習スタジオです。
Spotlight Collectors
feat.Wataru,Natsu,Manabu
8月18日 日曜日 14:00〜15:30
料金:2000円 小学生未満無料
会場:STUDIO443
日暮里・舎人ライナー赤土小学校前駅徒歩5分
(その他行き方あり、詳細はリンク先をご覧になって下さい)
席数に限りがあるため、観覧ご希望の方は予約をお願いします。予約はこちらのアドレス
gaku5176☆gmail.com(☆を@に変えて下さい)
まで、お名前、及び何名様かをお知らせ下さい。