2014年1月31日金曜日

橋ワタシ学session vol.1を終えて

  1月26日に行いました「橋ワタシ学session」の記念すべきvol.1、沢山のお客様にご来場いただけました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。


  柳隼一・落合康介は、難曲揃いの中で最後まで高い緊張感と集中力をもって音楽を作ってくれました。何があっても萎えない、テンションが落ちない、へこたれない。そして二人とも、どこか私橋本のツボを刺激するセンスを持っている。

1.Forest flower
2.Solar
3.無題(落合オリジナル)
4.When will the blues leave?
5.帰る処が無い人
6.Protocosmos
7.Sail off
8.Defensor
encole.If I were a bell

  動画は「Solar」。打ち合わせ無しからこんな展開になりました。






  橋ワタシsessionとは、初顔合わせという緊張感あふれる状況で、アンサンブルの達人たちがどう手を取り合って一つの作品を作っていくかというドキュメントです。今回の三人は、それぞれ好きなように宙を舞いながらもしっかりと音楽の中心を捉え、手を離す事なくゴールを迎えられたと思います。
  そう、このバンドは「宙を舞うピアノトリオ」でした。若い2人はこちらの期待以上に自由に飛び回り、期待以上にしっかりと手を差し伸べてくれました。ありがとう。

  この「橋本=柳=落合」、なんと同じメンバーで再演が決まりました。5月24日14時から、東中野セロニアスでライブをやります。今度は柳隼一が指揮を取り「柳隼一トリオ」になります。

  一方でこちら「橋ワタシ学session」の次回は…



  企画への思い入れが強すぎてチラシのデザイン・作製にまで気合いを入れてしまいました。この、そこはかとない中華風味はなんだろうか。作った料理が意図せず全て中華風になる事はもうあきらめていましたが、まさかチラシまでとは。

  今度のトリオは「百花繚乱」。次々に花が咲き、ぱっと散っては舞います。

2014年1月15日水曜日

ハッピーエンド・チェイサー

  橋本学offcial websiteの製作者であり、8月のSpotlight Collectorsのプロデュースも担当してくれたNanamiちゃんは現在、とある舞台の制作にかなり重要なポジションで携わっています。実はもう本番がスタートしていますが、19日日曜日までですのでこちらに告知させて頂きます。

  タイトルは「ハッピーエンド・チェイサー」。前情報からだと、複数の物語が平行して進んでいくお話のようです。私は明後日観に行く予定をしています。

  お芝居の現場、6年連続でやった事がありましたが、あれはほんとに大変。稽古中オーケストラピットに16時間半缶詰めだった事もありましたが、制作スタッフさんなんかはそれこそ寝る間もないくらい。演出家は常に怒鳴っている(笑)。役者さんは舞台前の緊張感と毎回向き合い、集中力を高めていく。
  お芝居の仕事をして、ステージというのはいかなる場合でも常に1回きりであるという心構えが必要だとその時改めて思いました。また、多くの人で1つのステージを作る大変さと達成感も味わえました。

  いや、苦労の果てを見てくれというのではなく、こうして間違いなく観て楽しめる物が作られていくという事が言いたいのです。

  今回演出の原田さんという方は、マニア向けではなく、誰が観ても観終わった後「楽しかった!」と思える演出ができるそうです。初日の感想(アンケート)から、早くもそれが実証されているとか。さらに、まだ詳細はわかりませんが、4月には原田さんはダンスを取り入れた舞台を演出するらしく、そこにSpotlight CollectorsのWataru君の出演が決まったとの事。それはまた追ってお知らせする事になるでしょう。

  詳細は以下から。

ザムザ阿佐谷プレゼンツvol.1

【期間】2014 1/14(火)~1/19(日)
【劇場】ザムザ阿佐ヶ谷
メディア・ワークスプロデュースvol.3
『ハッピーエンド・チェイサー』

演出:原田光規 
脚本:小森義大
出演:務台敏紀
   黒須あゆ美 
   笹川大輔 
   堤裕樹 
   梅田将弘 
   山田栄子   
   石山昭子
   日野原大輔
   深谷禰宜
   保坂麻美子
   薗内茜
   Ralph Nagata
   平敷慶吾
   川嶋太
   河島辰徳
   岩男匡哲

【日程】 
1月14日(火)19:00  済
1月15日(水)19:00 
1月16日(木)19:00 
1月17日(金)14:00 /19:00 
1月18日(土)14:00 /19:00 
1月19日(日)13:00 完売 /17:00

チケット
前売り 3800円
当日  4000円

詳しい公演情報はこちらから
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=51663

チケットのご予約はこちらから
http://ticket.corich.jp/apply/51663/

2014年1月13日月曜日

橋ワタシvol.1 メンバー紹介

 さて今回は、1月26日の「橋ワタシ学session vol.1」のメンバー、その魅力をご紹介します。

 柳 隼一(p)プロフィール

1981年8月14日生まれ。O型。
洗足学園音楽大学音楽学部器楽科ジャズ専攻を卒業。在学中にチックコリアのピアノに出会いジャズピアノに目覚める。
卒業後は都内近郊を中心に、ジャンルを問わず、様々な場所で演奏活動を行なっている。
2012年10月10日には自身初のリーダー作「bubble fish」が発売される。
好きな食べ物はビール、チョコレート。
趣味は散歩。池袋から渋谷まで良く歩いてます。



 演奏している写真がこちらにあるのに(笑)
 宮地スグルさんのバンドで知り合い、何度か共演しているうちに、いつも彼に「乗せられて」楽しく演奏している自分に気づきました。
 宮地さんはメンバーにかなり厳しく細かく指示を出しながらシビアに音楽を作っていくリーダーで、25.6歳からバンドに参加している私も相当育ててもらいました。
柳隼一も同様に様々な指示と叱咤激励を受けていましたが、彼の良い所はへこたれずに食らいつく所。めでたく宮地バンドでレコーディングとツアーにまで同行出来ました。

 ジャズ・即興演奏の魅力の一つに「危うさに満ちた極端なアンサンブル」があります。彼はニコニコしながら誰よりも真っ先にそちらに向かいます。私もそっち側に向かうのが好きなので、ついつい乗せられてしまうんだと思います。
 こういうピアニスト・ドラマーが揃ってしまうと、アンサンブルの土台となるベーシストは別の立ち位置でしっかりとボトムを支えて、常に冷静沈着・マイペースな演奏をする人に参加をお願いするものです。しかし、今回は「あえて」そうしませんでした。

  落合康介プロフィール

昭和62年1月17日神奈川県鎌倉市生まれ、千葉県袖ケ浦市育ち。幼少よりピアノ、高校中退後エレキベースをはじめ、親戚のジャズピアニスト中山静夫の影響で大学からコントラバスをはじめる。ジャズを田辺等、山下弘治、クラシックを高西康夫に師事。様々なアーティストと都内を中心に活動中。


 彼は、宮地バンドでありながら、柳隼一のいないバージョンで一緒に演奏していました。

 登山に於いて、皆が登るオーソドックスな登山道の事を「ノーマルルート」、誰も行かない藪の中や崖をあえて登って頂上を目指すルートの事を「バリエーションルート」といいます。
 落合康介はノーマルルートを行っているはずがいつの間にかバリエーションルートに突入しているという魅力があります。それでいて、「あれ?これがノーマルルートだと思ってました」みたいな面白さがあります。音のアタック感と勢いも他ではあまり体験できないものがあります。

 2人とも、「お前そっちに行くのかよ!?」というツッコミを入れたくなります。

 とにかく極端な2人ですが、もちろん情緒的な一面もあります。彼らと自分が最大限伸び伸びとアンサンブルできるようなシナリオにしようと思います。

2014年1月10日金曜日

1月のお勧めライブ

  全部です。





というと元も子もないので。

1月12日(日) 織原良次"色彩感覚" 18時〜19時半 公園通りクラシックス

  仕事を始めた頃からの同級生のような盟友・ベーシスト織原良次のバンド。1時間半1セットで彼の美しいオリジナルのみをお送りします。
  ご存知の通り、彼は昨年まで活動していた橋本学trioのメンバーで、織原オリジナル曲は橋本trioでも多くやらせてもらいました。ここ数回のライブで、繊細かつ大胆、絵画的な彼の世界観をバンド"色彩感覚"がようやく紡げるようになってきた実感があります。
  今回はステージングに新たな試みがあるようで、とても楽しみです。

1月14日 許斐美希(vln)タカスギケイ(g)+橋本 吉祥寺MANDALA2
1月24日 タカスギケイsolo+橋本 下北沢Big Mouth

  昨年末とあるライブを見に来て下さったギタリスト・タカスギケイさん。初対面で紹介され連絡先交換、お互いYouTubeやサウンドクラウドで音資料をチェック→メールのやりとりで盛り上がり(笑)、とりあえず年明けたらスタジオ入りましょう、のはずが、いきなりステージに呼んで頂きました。
  まだ生で目の当たりにしていませんが、ケイさんのギター・ソロパフォーマンスはエフェクターとサンプラーを駆使した絵巻物のようなサウンド。かつダークで沈んだ深みもあり、まず始めに思ったのが「これは今の自分には作り出せないものだ」という事でした。
  しかしお互い即興を活動の柱にしている事には変わりません。このように音楽的には近かったりするのに、不必要な先入観から活動領域にそこかしこに壁がある日本のミュージックシーンの現状。こういう壁をバキバキに壊したい気持ちでいっぱいのこのタイミングでの出会いには意味があるはず、いや、必ず意味を作り出します。そういう気持ちでこの二本のライブに臨みます。今から本当に楽しみなライブ。

1月22日 Maiko Sound Spirits vol.23 JZ blat 19:30〜

  3rd album「voyager」の録音あたりからご一緒させて頂いている同郷のMaikoさんのこの日のライブはリクエスト・スペシャルという事で、かなり昔のオリジナルから新曲まで演奏します。昨日リハーサルをしましたが、昔の曲を今のメンバーで演奏する違和感(?)が楽しめるかと思います。
  アンサンブルの達人であるメンバー、ピアノは伊藤志宏。やはり橋本学trioで世話になった長年の友人で、彼がいるとホッとします。ベースの水谷浩章さんは大学ジャズ研の大先輩、いわば雲の上の人だったので、これほどコンスタントに共演できる機会に恵まれるとは思っていませんでした。

  以上ピックアップしてみましたが、これらのライブに来て頂いた上でこちらをよろしくお願い致します。



  次回の記事で、果たしてこの2人は何者なのかを書きます。

2014年1月9日木曜日

2014年にやりたい事

  明けましておめでとうございます。本年は自分の仲介企画と、引き続きソロ・パフォーマンスを柱として、ますます面白いものを発信していきたいと思います。よろしくお願い致します。

  仲介企画、命名しました。
  その名は「橋ワタシ学session」です。
1月は再三告知している「橋本=柳=落合」です。実はもうvol.2として3月にも日程・メンバーが決定しています。まだ知り合ったばかりの素晴らしいピアニストと、長年共に活動している盟友ベーシストでのトリオですが、こちらは近日発表致します。
  さらに、ふた月に一回という事で、今年じゅうにvol.6まで企画を考えていて、既に全てのメンバーの組み合わせは確定しております(まだ当人には伝えていませんが)。とても豪華なメンバーが名を連ねていて、今自分がこういう人達を呼べる立場にある事を幸せに思います。

  ソロ企画では、3月7〜9日についにソロ・ツアーを企画してしまいました。今のところ8日名古屋・9日三重県いなべ市が確定しております。内容は以前行ったソロ「ごはん」で出張します。出前ですね。

  自分の企画以外では、知らない異分野にどんどん飛び込んで行きたいと思っています。まだまだ体験した事のないパフォーマンスの場はたくさんあるし、自分の得意分野を提供できる場ももっとあるはずだと思うので。

  音楽以外では、体を作るという目標があります。病気にならないのは当たり前で、さらに良い姿勢・瞬発力・持久力を身につけたいと思います。
  具体的には体幹トレーニングを中心とした筋トレ、ランニング、登山等ですが、先日初体験した、山を走る「トレイルランニング」というものもやりたいです。

  早速昨日、long slow distance=LSDというランをしました。ゆっくり長時間かけて走ると毛細血管が増え、心肺機能が上がるそうです。というわけで市川市〜浦安市〜江戸川区の市街地を2時間。



  甲武信ヶ岳の登山の時のようにラスト2kmは足の付け根が疲労してきつかったです。18kmも走ったのは、毎年30km以上のマラソン大会があった中高生時代以来でした。