11月28日に今年の締めくくりとなるソロ・パフォーマンス「Running」を無事終える事ができました。お越し下さった皆様には心から感謝申し上げます。
今回は先日からブログでお伝えしていたように「走る」というとてもシンプルな行為を音にしてみました。
走るという行為は過去テーマにした登山や料理に比べてあまりにもシンプルで、それを膨らませるには、運動環境の変化以外は全て自分の内側と向き合う事が求められました。振り返れば、走りながら随分と肉体、精神をじっくり見つめて観察・コントロールしていた事に気づきました。なかなかセルフ・コントロールが苦手な自分にしては、ですが。
セットリスト
1.Openning
2.With Nike
3.Night run
4.Spurt
5.Winter
6.Trail running
7.故障
8.10km
9.Sea Side Marathon
ただ走るだけの事をよくもまあこれだけ広げて並べたもんだと思います。4回だけですが、なんとか1年かけてソロをやってきた結果、「なんでも音楽にでき、なんでも打楽器だけでできる」という自信がついてきました。1人っきりの自作自演を続けてステージ上で行き詰まる経験を積もうと思っていましたが、イメージをこれ以上なく直接表現する演奏を繰り返すうちに、行き詰まる事もなくなってきました。
今回はループ・サンプラーに頼らず、製作音源以外は全てリアルタイムの即興演奏にしました。
サンプラーは音を加工・増殖できるので、空間を広げる事はできますが、自動演奏であるという安心感が伝わってしまうのと、ある程度の予測を聴き手に与えてしまう特徴があります。
サンプラーを使わない方が、時間の経過をよりリアルに感じさせ、一寸先の音が全て演者の動向にかかるという良い意味でのスリルをもたらせる事がわかりました。今後、サンプラーを使う場面と使わない場面とを判断する大きな基準ができたと言えます。
製作音源は「Night run」と「Sea Side Marathon」の2曲。どちらもドラムをたっぷりフィーチャーできるスペースがあり、結構気に入っています。特に「Sea Side Marathon」については、あまりにスポーティで爽やかなイントロで聴く度に爆笑してしまいますが、人生初の本格テクノ作品である事と、ええかっこしないでテーマに忠実なベタな作品を作りたかった事は両方叶えられてとても満足しています。いずれ、ドラムを打ち込み直してサウンドクラウドにアップします。
衣装替え2回、も頑張りました。Tシャツ脱いだだけですが。
最大の反省点は、今回宣伝広告を疎かにしてしまった事です。テーマである走る事をどんなに一生懸命にブログに書いても、当日のお知らせをしなければ意味がありません。これを踏まえ、図々しい程になるかもしれませんが、今後ブログ、チラシ、メール等で改めて活発にお知らせしていきます。
さて、来年以降はソロのライブペースを落とし、また別の企画を立ち上げようと考えています。1月に早速第一弾を行います。詳細は次の記事へ!