橋ワタシ学session vol.11「木」無事終了しました。連休最終日夜という難しい日程にもかかわらず来て下さった皆様には、感謝してもしきれません。
本記事では、vol.11ライブを振り返りながら、今一度「橋ワタシ学session」というものの狙いを考察してみます。
リスト
1.Wichita line man
2.Song for joy
3.Dindi
4.It might as well be spring
5.I'm so lonesome I could cry
6.The moon's a Harsh mistress
7.橋本タカスギ duo
8.Warm sonnet(Saki)
9.Iambic 9 poetry
10.トムがつかみかかる(橋本)
11.Overview(Saki)
12.Ballad of a sad young man
アンコール
Tea for two
橋ワタシ学sessionは2014年1月26日、「橋本学・柳隼一(p)・落合康介(b)」のピアノトリオから始まりました。コンセプトは「メンバー同士が初対面もしくはほとんど共演歴の無い、かつ1回きりのセッションを企画実行する」というものです。
YouTube再生リスト「橋ワタシ学session」
YouTube再生リスト「橋ワタシ学session」
そのvol.1〜vol.11まで、橋本学人脈をフルに駆使して、延べ25人の音楽家に参加してもらいました。全員が一国一城の主クラスの音楽家だと自信を持って誇れるメンバーで、自分にとっては全てが忘れられないライブになりました。橋本もほぼ予備知識のない新鮮な人にお願いする場合もあれば、旧知の盟友同士をワクワクしながら組み合わせたり、はたまた学生時代から名前を知っている人に遂にお願いしてしまったり、いわば毎回が自分にとっては「夢の共演」です。そのワクワクをお客様とメンバーとで共有できれば、その日のライブは成功です。
もう一つの目的は、これをきっかけに引き合わせた音楽家同士の繋がりが継続する事.。これがなんと同一メンバーで再演決定したライブが3組もありました。
2014.1.26 vol.1 柳隼一・落合康介・橋本 → 2014.5.24東中野セロニアスで「柳隼一trio」として再演
11.5 vol.5 田中信正・安ヵ川大樹・橋本 → 2016.11.26柏Nardisにて「安ヵ川大樹trio」として再演決定
2015.4.19 番外「ラブ・イズ・ミラクル」 かなさし庸子・前原孝紀・橋本 → 2015.12.6昼外苑前Z.imagineにて「かなさし庸子ライブ」として再演決定
お願いしたメンバーが今度は自らライブを組んでくれた、ここまで行けると本当に「橋ワタシ」冥利に尽きますね。
メンバーやテーマを決めるに当たって何をイメージするかというと、その人の出す音だけでなく、どちらかというと人となりから醸し出される空気感です。もちろんその空気感が音を支配しているのですが。
知り合い同士ではなくても、空気感が似ている同士で組めば凄く一体感が生まれます。もしくは違う空気感同士で組み合わせてコントラストを狙う場合もあります。
空気感第一なので、活動ジャンルや音楽的嗜好は、実はそれほど気にせず組んでしまいますが、皆さんその辺にはオープンなので(オープンな人にしかお願いしていないので)今のところは全てうまくいっています。
さてやっと今回のvol.11「Saki Minamimoto・タカスギケイ」のお話に戻りますと、「空気感重視」の組み方が今回これ以上ないほどうまくいったと感じました。というよりむしろ、今回のライブを終えて、今まで空気感でメンバーを決めてきたんだなという事に気づきました。
生き方や思想がしっかりとあって、それを歌に詩に乗せて発信してくるだろうSakiさんにマッチするのは誰か、そうなるとジャズにありがちな「難しいフレーズ」やら「テクニック偏重」は邪魔になってくる。しっかり包んでサポートしつつ、さりげなく刺激も提供できる人。海外在住のSakiさんがまとっている外国の空気感に馴染みの良い空気感の持ち主。ああこれはタカスギケイさんだなと。
山あり谷あり、ハラハラドキドキしながらのライブも刺激的で良いのですが、今回のライブは「ただそこにいてくれる」安心感に包まれつつ、終了後は元気になっているという、まさに大きな「木」の下にいるようなライブができました。
さて、次回vol.12が決まりました。もう2ヶ月切っています。
橋ワタシ学session vol.12 「狸」
橋本学(打楽器) 水谷浩章(b) 北田学(cl,b-cl)
12月2日水曜日 外苑前Z.imagine 19:30~21:30 \3000
ついに大学ジャズ研の大先輩・水谷さんと「audace」の北田君を迎えました。実に実にシビアでストイック、それでいて遊び心もある空気感を醸し出します。
ご予約は zimagine@radio-zipangu.com もしくは 03-3796-6757 までよろしくお願い致します。
2014.1.26 vol.1 柳隼一・落合康介・橋本 → 2014.5.24東中野セロニアスで「柳隼一trio」として再演
11.5 vol.5 田中信正・安ヵ川大樹・橋本 → 2016.11.26柏Nardisにて「安ヵ川大樹trio」として再演決定
2015.4.19 番外「ラブ・イズ・ミラクル」 かなさし庸子・前原孝紀・橋本 → 2015.12.6昼外苑前Z.imagineにて「かなさし庸子ライブ」として再演決定
お願いしたメンバーが今度は自らライブを組んでくれた、ここまで行けると本当に「橋ワタシ」冥利に尽きますね。
メンバーやテーマを決めるに当たって何をイメージするかというと、その人の出す音だけでなく、どちらかというと人となりから醸し出される空気感です。もちろんその空気感が音を支配しているのですが。
知り合い同士ではなくても、空気感が似ている同士で組めば凄く一体感が生まれます。もしくは違う空気感同士で組み合わせてコントラストを狙う場合もあります。
空気感第一なので、活動ジャンルや音楽的嗜好は、実はそれほど気にせず組んでしまいますが、皆さんその辺にはオープンなので(オープンな人にしかお願いしていないので)今のところは全てうまくいっています。
さてやっと今回のvol.11「Saki Minamimoto・タカスギケイ」のお話に戻りますと、「空気感重視」の組み方が今回これ以上ないほどうまくいったと感じました。というよりむしろ、今回のライブを終えて、今まで空気感でメンバーを決めてきたんだなという事に気づきました。
生き方や思想がしっかりとあって、それを歌に詩に乗せて発信してくるだろうSakiさんにマッチするのは誰か、そうなるとジャズにありがちな「難しいフレーズ」やら「テクニック偏重」は邪魔になってくる。しっかり包んでサポートしつつ、さりげなく刺激も提供できる人。海外在住のSakiさんがまとっている外国の空気感に馴染みの良い空気感の持ち主。ああこれはタカスギケイさんだなと。
山あり谷あり、ハラハラドキドキしながらのライブも刺激的で良いのですが、今回のライブは「ただそこにいてくれる」安心感に包まれつつ、終了後は元気になっているという、まさに大きな「木」の下にいるようなライブができました。
さて、次回vol.12が決まりました。もう2ヶ月切っています。
橋ワタシ学session vol.12 「狸」
橋本学(打楽器) 水谷浩章(b) 北田学(cl,b-cl)
12月2日水曜日 外苑前Z.imagine 19:30~21:30 \3000
ついに大学ジャズ研の大先輩・水谷さんと「audace」の北田君を迎えました。実に実にシビアでストイック、それでいて遊び心もある空気感を醸し出します。
ご予約は zimagine@radio-zipangu.com もしくは 03-3796-6757 までよろしくお願い致します。