恐らく史上類を見ない、打楽器と料理のセッションが先日浜松で開催されました。
昨年のソロ・パフォーマンス「
ごはん」ソロ・ツアー「
ごはんの出前」に続いて、遂に音楽ライブから食のイベントへに持っていく事ができました。切っ掛けはインターネットで拝見した浜松の
三米アトリエ・三浦京子さんに、「ごはん」のソロ・パフォーマンスをやらせてくれと電話でお願いした事、これがかれこれ一年前になります。
打楽器ソロという得体の知れないものよりは、料理ワークショップとの合同企画の方がお客様にもなじみやすいとの事で提案頂いたのですが、私にとっても願ったり叶ったりでした。
当日の料理メニューは聞いていたものの、音を出すタイミングや内容、時間等はかなり即興的なものになりそうで、実はアドリブのきかないジャズ・プレイヤーである自分はド緊張しておりました。
いざ会場にお邪魔してみると、想像以上の素敵な空間でした。音の響きも良く、実に良い空気感です。
左が
マクロビオティック・インストラクター金子弥生さん、右が
菜食カフェKURIYAの渚さんです。
この日のメニュー「
根菜と銀杏のちまき・サンラータン・豆腐と秋野菜のキッシュ・あらめの佃煮・さつま芋で栗」を、まるで魔法のような手際の良さで同時進行で調理してしまう金子さん、渚さん。
金子さんは野菜を切りながら、野菜の持つパワーを最大限に戴くための切り方、火の入れ方をレクチャーされて、自分も思わず質問してしまう程勉強になりました。
肝心の演奏といえば、「火のテーマ」「土のテーマ」会場の食器を用いた「身土不二」など、講義と料理の進行を見ながらのほぼ即興。いざやってみると改めて、以前のソロパフォーマンスはほとんど準備してきた内容を進行通りやっていたに過ぎない事がわかりました。うん、やはり即興は得意ではなかった(笑)。
一番難しくも楽しかったポイントは時間の感覚。料理のタイム感、間合いに対して音楽を提示していく事ですね。こんな事は誰もやった事が無いのではないかな?なんとかこの道の先駆者、エキスパートになりたいものです。
あと、音楽ライブの場合は、そこに無いものを音で表現するのですが、今回の場合、表現したい物が具体的にすぐ横にある。この場合の音楽の役目は何なのか、どういう意味付けをすべきか、今後もう少し突き詰めたいです。金子さんが「料理の鉄人みたい!」とおっしゃってましたが、案外一番良いヒントかもしれません。
めちゃくちゃ美味しいです。確かに野菜からすごいパワーを受け取れます。うちではこうはいかなかったのは素材の扱いの雑さが原因でしたね。
当日の様子を皆さんご自分のブログで取り上げられています。
金子さんのブログ
三米アトリエ・三浦さんの「
昭和レトロな乾物屋の嫁ブログ」
また、静岡県西部の情報サイト「はまぞう」のスタッフの方もレポートして下さいました。
料理とリズムのコラボが面白い!「ごはんの時間」@三米アトリエ
こうして改めて皆様、お客様の感想を伺うと、自分の感触以上に生演奏というもののインパクトが大きかったようで、お楽しみいただけたとのお言葉が本当に有難かったです。
ほとんど飛び込みの状態の自分を受け入れて下さり、企画進行、開催してくださった三浦さん、金子さん、渚さん、本当にありがとうございました。また、三浦さんとの橋渡しをして下さった浜松のFさんにもこの場を借りて御礼申し上げます。