初回「単独登攀」を超える装備を目指し、ピッケルを購入。暑い、いや、寒い!
リストは「瑞牆山→御座山→日光白根山→西天狗→野沢トレイルフェス→鋸山ナイトハイク→甲武信ヶ岳→権現岳 アンコール、笠取山」。
4月の「橋ワタシsession"魂"」で偶発的に出来たアフロのDr.Mというキャラを使い、無責任でナンセンスな発言を連発する快感に目覚めた自分は、この単独登攀2に向けて新たにエセ登山家「84mo10(はしもと)」をでっち上げました。
ウェブ上では「都内での違法迷惑登攀行為を自慢げに語りつつSNSにアップするイイね拍手乞食」というキャラを作っていました。結構気に入っていたのでライブ当日そいつになりきろうとしたのですが、素の橋本学の体験談をMCで語る事との折り合いがつかず、ほとんど素の橋本学がただ偉そうに話していただけになってしまいました。キャラの確立、素の自分との分離が今後の課題です。
曲中で用意してあったコントまがいの小ネタ、MCで用意していた自虐ネタはまずまずの効果があったと思います。地図とiPhoneとコーラの事です。
肝心の音楽的な話をすると、今回はほぼ全編に渡ってドラムスコア・パーカッションスコアを書いてその通りに演奏しました。
最近、「即興演奏とは何のためにあるのか?」という疑問に行き当たる事が多く、自分の書くオリジナル曲からはどんどん即興部分が減る傾向にもありました。即興演奏を見せる事より、ただ楽曲を聴かせる事の方が格段に楽しく、即興部分ですら楽曲を聴かせるために行う方が充実する、とすら感じる程極端に楽曲主義に傾いておりました。
「アドリブこそ自分の生き様が表現される」みたいなのも何だか自分に酔っているようで、果たして橋本学のそんなもの見たい人いるのかな?みたいな。
山や食について打楽器ソロライブをやっていますが、ただ楽しい事をシェアしたいだけです。マニアックに掘り下げて音にして、聴いて想像して楽しんでもらえれば、と思っているだけです。それを大部分一か八かの即興演奏に賭けるのを一度辞めて、いっちょ作り込んでみるかと。もっとダイレクトに具体的にできるんじゃないかという試みが、スコアを書く目的でした。
器楽的には、ドラムセット内で最近新たな試みをしています。普段、ドラムセットに向かう上で心無い「手癖フレーズ」を極力排除する方向でドラムに向かっていますが、7月頃からフレーズを解体するためにハイ・タムとライド・シンバルを入れ替えるという荒業に出た結果、手癖フレーズは全く消え失せ、より意志の伴った音しか出せなくなりました。ドラムの既存のフレーズがほとんど演奏不可能なため、個々の楽器を個別に認識するパーカッション的発想が次々に出てくるようになりました。
その個別認識をスコアに全面的に書き下ろした結果、演奏したい山の各場面のイメージをほとんどドラムセット内のみで構築する事に成功しました。スコアに書く事で、ドラムセットのみで自信を持って変化を持たせられました。そして一つ一つの山、各場面がとても具体的なイメージで伝えられたと感じました。
今までの打楽器ソロは、テーマがあったとはいえあくまで音楽ライブとして音楽的にプログラムを組んでいたため、音のバリエーションを気にするがあまりドラム以外の多種の楽器を過剰に使っていた事が改めてわかりました。具体的なイメージの連続から見えるストーリー性よりも音の並びの心地よさを目指していた事に気付きました。
器楽的には、ドラムセット内で最近新たな試みをしています。普段、ドラムセットに向かう上で心無い「手癖フレーズ」を極力排除する方向でドラムに向かっていますが、7月頃からフレーズを解体するためにハイ・タムとライド・シンバルを入れ替えるという荒業に出た結果、手癖フレーズは全く消え失せ、より意志の伴った音しか出せなくなりました。ドラムの既存のフレーズがほとんど演奏不可能なため、個々の楽器を個別に認識するパーカッション的発想が次々に出てくるようになりました。
その個別認識をスコアに全面的に書き下ろした結果、演奏したい山の各場面のイメージをほとんどドラムセット内のみで構築する事に成功しました。スコアに書く事で、ドラムセットのみで自信を持って変化を持たせられました。そして一つ一つの山、各場面がとても具体的なイメージで伝えられたと感じました。
今までの打楽器ソロは、テーマがあったとはいえあくまで音楽ライブとして音楽的にプログラムを組んでいたため、音のバリエーションを気にするがあまりドラム以外の多種の楽器を過剰に使っていた事が改めてわかりました。具体的なイメージの連続から見えるストーリー性よりも音の並びの心地よさを目指していた事に気付きました。
以上が器楽的な面から見た「スコア書き」の効果です。
では即興についての認識はどうなったか。
では即興についての認識はどうなったか。
端的に言うと、自分はやはり即興が得意である事は強みであり、即興をしている時に最も生々しい表現ができているという事実がありました。
同時にスコアを、あたかも今産まれたかのように生々しく再現する事の難しさを感じました。ここまで即興を排除して初めて、自分が即興演奏で何をやろうとしているのか、パフォーマンスの中でどういう役割があるのか、少しだけ見えました。即興パートはほんの少しだったので。
結論としては、スコアを書く事で無駄な表現は削れ、より具体的になり、明確になり、しかし生々しさが少し足りない、といった所でした。キャラ作りとループマシン操作に失敗した以外は収穫も多く大成功だったと言えます。
あと今回は、各曲の進行パートに全てチャプター毎のタイトルを付け、お客様に紙面で配りました。とても親切で何をやっているか特定できる代わりに、想像する楽しみをいくばくか奪ってしまったかと反省。
次回はがっつりスコアを書きつつ即興部分を増やした打楽器ソロ、しかし、「世にも不親切なライブ」をやってみたいです。なんにも解説しないような。
これはあんまり受けなくて、むしろ引かれてしまった。↓
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