今年はとにかくレコーディングが多く、リリースされるアルバムがたくさんありますが、お馴染みNHORHM=New Heritage Of Real Heavy Metal の最終章がリリースされました。
CD情報がこちらにまとめてあります。
真面目に、面白おかしくヘヴィ・メタルのピアノ・トリオ・カヴァーをやってきましたが、自分的にはドラム・オタク的観点(70's〜現代)からも色々と要素をぶっこんで楽しんでいます。
1st、2ndに続いて、3rdも1曲ずつドラムにまつわる小話を書いていきます。
1.Madhouse/Anthrax
西山さんの解説により「Chick Corea Akoustic Band」的なアレンジとありましたが、CCABといえばデイヴ・ウエックル氏。いや、関西訛りではウエッケルやねん。ウエッケルは最初に好きになった外人ドラマーやから、任しといてや!
CCAB的なアレンジと思ってタイトルを見るとChickだけにMad Hatterに見えてくるフュージョン野郎でんがな。
2 What Do You Do For Money Honey/AC/DC
デスメタルならぬデスカルガ。原曲の雰囲気をスペイン語に翻訳し赤道付近へ持って行くとこうなります。パーカッションいっぱい使ったようなサウンドをドラムセット内ででっち上げるの大得意。
3 Duality/Slipknot
これはどう聴いてもカッコいいコンテンポラリー・ジャズですな。ECM風even 8thとハーフタイム16ビートとドラムンベースには互換性があるのですよ。しかし、ドラムソロの1番盛り上がったところでスティックを落とす、のをレコーディングしたのは生涯2枚目です。わかるかなあ?わかんねえだろうな〜(松鶴家千とせ風)
4 Holy Diver/Dio
マヤ・ハッチさんが本当に素晴らしいです。このリズム・パターン何と言う名前なのかな?これしかない!という所に落としこめました。こういう、アレンジの根幹に関わる作業は本当に楽しいですね。
5 Welcome Home(Sanitarium)/Metallica
全編ドラム・ソロとのアレンジ上の指示がありましたが、もうアレンジが大変にカッコよく自分的ツボ。燃えるのです。近年稀に見るドラムしばき倒しな感じですが、「どやねん!なんやねん!あほちゃうか!今日はこのぐらいにしとったろ〜」何となくくどい関西弁のドラムになるんやなーと自分で思いました。ちょっとだけ「水曜スペシャル川口浩探検隊シリーズ」のイメージ。あと、人類史上最長の「タチーチーチー」を更新していると思うので、もっと長いのが他にあれば教えて下さい。
タチーチーとハイハット2回まで平常心、3回やると恥ずかしい、4回以上はどうにでもなれと思います。
6 Sarah/Thin Lizzy
演奏しているうちにAORの名曲みたいに感じるんですよね。暑苦しいおっさんが綺麗なメロディを歌うのってジノ・ヴァネリとかに通じるものがあります。ねばる〜ざ〜。
7 The Sails Of Charon/Scorpions
これクライマックスの一番大事なとこでドラムソロって。さっきのしばき倒しとはうって変わって、いかにメロディックにいけるかを心がけました。
8 Rock You To The Ground/Michael Schenker Group
ジャズっすねー。でもジャズもメタルもハードロックも、ルーツは同じ。時代が進んで回り回って、NHORHMでまさかの1周ですね。いやほんと。こういうシブいスローなジャズは20代の頃はクッソ苦手だったな。フュージョン野郎ですから。しかし、織原良次の悶絶ソロは聴き処っす!
9 Top of the Babylon/西山瞳
Sakiさんのギターが壮絶に叫んでいます、バビロン最終章。ピアノトリオ+メタル・ギターという、これは史上初ではないか?こういうのにドラムが16分音符混ぜるのは昔はタブーでしたが、たぶん1995年くらいにドラムンベースが出現してから市民権を得たかなと思います。人類史上最速の「タチーチーチー」を更新していると思うので(以下略)
10 EL.DORADO/聖飢魔Ⅱ
やっぱりこれを閣下が聴いてくれて西山さんと対談までしちゃったのは事件ですね。ほんで対談で西山「メンバー橋本はRX(聖飢魔IIのリズム体がジャズ・フュージョン系のゲストを加えて作ったバンド)の曲大好きで口ずさめるそうです」→閣下「インストなのに(笑)」という会話がありましたが、フュージョン野郎は歌詞無しインストだって楽勝で歌えまして、「相当重症のオタクだな」という閣下のツッコミ、有り難くいただきます(笑)。「スパー、スツツパッツパッツパー、スパー、スツツパッツッパルルー、スツツパッツツパッツツパー、ンドゥルルパスードゥルルパスーツパ」←「S.T.F.」のBメロ前。
レコ発ツアー参りますので、是非。
11月27日(火)新宿 Pit inn
11月29日(木)名古屋 Star Eyes
11月30日(金)大阪 Mr.Kelly’s
12月1日(土)枚方 メセナ枚方会館多目的ホール”HIRAKATA LOVE JAZZ 2018”
12月2日(日)岡山 サウダーヂな夜
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