2013年3月26日火曜日

solo performance「単独登攀」を終えて

 昨日、Alpine Live Series vol.1「単独登攀」無事に終え、まずはご来場頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。

 反省点、率直な感想をいくつか記録しておきます。 まずは入場。「山」がテーマという事で、アイゼン・ストック・ウェア・ザック・ヘッドランプ・熊よけの鈴とフル装備のコスプレをしました。ソロ・ライブで打ち出すコンセプトは毎回とにかく明確にしたいので、これも大真面目な演出でした。ウケるか引かれるかの紙一重でしたが、あらかじめテーマを予告していたのでまあまあウケたという事にします。
 第一の反省は、アイゼンを装着したまま演奏を始めてしまった事。アイゼンの破損を恐れ、途中まで足を使わず、バスドラムのプレイを犠牲にしました。
 第二の反省は、曲順表と自作音源入りiPhoneを客席に忘れた事。iPhoneはタイムキーパーでもあるので焦りました。こんな企画は特に時間配分が重要です。ヘッドランプを使った暗闇歩行ツボ演奏のついでに取ってきましたが。
 第三の反省はアイゼンを外した登山靴のまま大半を演奏した事。足首が固定されながら意外にペダルが踏める事がわかりました。

 今回演奏しながら思ったのは 「果たしてチャージ2000円分満足して頂けているだろうか?」 「見ていて退屈していないだろうか?」 つまりは普段ステージの一番前にいるヴォーカリストやフロントマンが感じ考えている事です。自分が普段いかに後ろで共演者に助けられながらヌクヌクとやっているかを実感しました。それはかつての自分のトリオですらそうでした。
 最も感じたのは音源も使わないで100%打楽器だけで完全即興をやっている時。自作音源を使った曲は、自分が叩かずとも勝手にステージが進行するので、同じく一人きりでも比べものにならないくらい楽でした。
 お客様は皆様暖かく、決して勝負するわけではないのに、真剣勝負のような風情でした。いや、勝負以前に客席を正視できない程の緊張状態でした。そういえば数時間前から物が食べられない程の緊張をしていたように思います。
 もうそんな年齢でもないとは思いますが、いくつになってもこのような緊張状態に身を置く、さらにはこの状況を克服していく事は自身を成長させます。不安にならない精神力と想像力、マシンと楽器の操作技術がまだ足りない事が自覚できたのも収穫でした。
 理想は、客席の本気の視線を意識しながらも、表現したいものを全て音にし切るパフォーマンス。Alpine Live Seriesは自分の生き方をシンプルにわかりやすく表現する場です。方向性はもう変わらないので、生き方をもっと突き詰めつつ、より表現力と精神力、想像力をたくましくしていきます。
次回、さっそく企画しました。

               橋本学solo performance
             Alpine Live Series vol.2「ごはん」 

                 5月22日水曜日 
         外苑前Z・imagine  pm7:30〜9:00 ¥2000 学割¥1500 
                   場内禁煙 
 
 玄米菜食、マクロビオティック、ヴィーガンについてのお話を交えつつ、自分の体を作る「食」をテーマにやってみます。楽器としては調理用具を使うので、これから合羽橋で使用楽器の選定をしてきます。

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