2018年8月30日木曜日

蔵ノ音ギバナシ vol.2 後記

「蔵ノ音ギバナシ vol.2」お越し下さったお客様、素晴らしい演奏を繰り広げてくれたメンバーにまずは感謝申し上げます。

7月末に相方が骨折し入院、それに伴い8月前半は全ての出張を取りやめました。本来なら「音ギバナシ」のリハーサルも都内で行うはずでしたが、それも叶わずぶっつけ本番、さらに橋本は13日ぶりのライブという状況で当日を迎えました。
ところが、リーダーの僕が長野にいる間に、前原さんとさをりちゃんは2回もリハをしてくれており、リアルタイムでオンラインで新曲候補をやり取りし、選曲のラインナップを刷新する事ができました。
このユニットのリーダーは一応僕ですが、他のバンドと違い、メンバーが全員リーダー格で能動的に動いてくれる事は実に心強いです。リーダーが不在でも、努めて求心しなくても自ずと同じ方向を向けます。
そして相方は入院先で知り合った人々にこのライブの宣伝をしてくれて、リハビリでお世話になった作業療法士さんはじめ、病院関係だけでなんと4名様も(!)来て下さいました。

当日、メンバーを小淵沢駅まで迎えに行き、そのまま会場入りしてリハーサル。2ヵ月ぶりの僕のオリジナルもリハーサルから完璧でした。

セットリスト

1st
1.さようなら(谷川賢作)
2.無題(前原孝紀)
3.All the things you are
4.Cravo e canela(Milton Nascimento)
5.なずな(谷川賢作)
6.Witch W→E(橋本学)

2nd
1.星めぐりの歌(宮沢賢治)
2.Dunas(Guinga)
3.デ・モインのおしゃれ賭博師(Joni Mitchell)
4.クラシカル(前原孝紀)
5.Moons(Shezoo)
6.Aldeia de Ogum(Joyce)
7.帰る処が無い人(橋本学)

前回と変化をつけたのは、日本語曲を増やした事と、ジャズ曲を増やした事。日本にもこんなに素晴らしい作曲家達がいます。賢作さんにはさらに無断でもう1曲やらせていただき、Shezooさんにはさをりちゃんが連絡して快諾を得たようです。以前ご一緒した事がありまして、なんとホテルオークラのパーティ仕事でShezooさんのオリジナルばかり演奏するという、横濱エアジンのマスター梅本さんが紹介して下さった仕事でした。20代の右も左もわからない頃からずっとエアジンには出させてもらっていて、梅本さんはこの世界のお父さんのような人です。
この日一番驚いたのは、この北杜市・町屋亭でのライブに、そのエアジンの梅本さんが聴きに来て下さった事です。ヴォーカルの鈴木典子さん御一行が東京から6名様でと伺っていて、有難いなあと思っていたらまさかの梅本さん。お体の事もあったので、近々エアジンに顔見に行こうと思っていたらご本人が「夏休みだー!」と言って登場、お元気そうで、ライブも喜んでいただけて良かったです。

演奏は、たぶん前回よりさらに良かった。当日合わせの集中力、求心力、火事場のバカ力といいますか、これだけ節操無くいろいろなジャンルの曲をやっていながら、精神的にはとってもジャズな、フレキシブルなメンバーだなと思います。ジョニ・ミッチェル大好きな「山寺ジャズ」の住職に「デ・モイン」聴いてもらえたのもよかったなあ。
最後に、今回も抜群のおもてなしをして下さった町屋亭さんご夫妻、本当にありがとうございました。まかないご飯まで出して下さり、大変美味しくいただきました。

次回は11月11日日曜日の13時から。これを持ちましてこの行川さをり・前原孝紀・橋本学の2018年シリーズは最終回となります。だいぶ気温も下がり農作業も終盤になり、その季節に相応しい選曲にして参りますので、お楽しみに!

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