今回はヴォイス・エレクトリックベース・打楽器という、これまたイビツな編成でお送りします。さらには行川さんは翌日に「行川さをり(vo)伊藤志宏(p)土井徳浩(cl)」というライブを同会場で控えている事もあり、ファンの方には是非両日来て頂きたく、全く被らない選曲を厳選しております。
メンバーについて。行川さをりさんは橋本もここ数年度々共演させてもらっていますが、主にブラジリアンミュージックの歌い手さんでいながら日本語や英語のポップス、ジャズスタンダードまで幅広くレパートリーに持ちます。特筆すべきは器楽的ヴォイス・インプロビゼーションに長けている事で、そのパフォーマンスはスキャットと言語の狭間のようで非常にユニークです。かつて「橋本=山北duo」という打楽器のみのライブでなんと飛び入りしてもらった事もありました。参考動画は、お馴染みギターの前原さんと。
ベースの高橋将君は先日5月末のライブで知り合ったばかり。ベースらしいボトムの効いたプレイからエレベらしい機動力のあるプレイまで自由自在なベーシストでありますが、彼をユニークだと思ったのは「自分は古いジャズのビバップが一番好きでやりたい事です」という発言でした。なのにエレベだという。まだ20代前半、不思議な若者です。
タイトル「球」は、このイビツな編成による不安定さ、機動力、ツルツルさ、そして難曲揃いの中できっと橋本一人が落っこちるであろうという予測を一文字にしてみました。具体的にはキメもの多めです。ギタリストのジョン・マクラフリンの曲を1曲やりますが、この曲はまだ10代の頃に身近な人達がコピーバンドをやっていたのを聴いて、あまりのかっこよさに立ち直れない程の衝撃を受け、以後20年手を出せなかった曲です。
そんなわけでツルツルして落っこちてますので皆様是非お越し下さいませ!
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