橋ワタシ学session vol.3「無念無想」無事終了しました。まずはお越しいただき見守って下さったお客様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
セットリスト
1.Falling Grace (Steve Swallow)
2.Time Remembered (Bill Evans)
3.Icarus (Ralph Towner)
4.Waltz (Motohiko Ichino)
5.Witch W→E (Manabu Hashimoto)
6.Magnolia (Tetsuya Mashine)
7.The Wild Wild Sea (Sting)
8.Defensor (Manabu Hashimoto)
市野さんと増根さんは当日初対面、すぐリハーサルを始めました。まず受けた印象は、こちらの説明以上に音楽がどんどん出来上がっていく事。アイディア途中のまま持ってきた曲などには次々に意見とアイディアをもらえてとても助かりました。長いキャリアのお二人の音がみるみる解合していく様がすごく気持ち良い。
本番1曲目はギター・イントロから始まり、テンポが出てドラム・ベースが入るタイミングで自分は叩き始めど、増根さんがなかなか入らない(笑)。しかしこれが狙いだったのです。既存の概念にとらわれず、本当に必要になるまで音を出さない増根さん。ドラムとのデュオになりながらも困惑することなく自分のスピードで前向きに音楽を組み立てていく市野さん。この日はこういう事がやりたかったのでした。
お互いのオリジナルでの演奏は、まるで旧知の同士のような錯覚すら覚えました。
この日は自分で密かに裏テーマを掲げていました。それは「大人のロック」、サウンドというより、匂いといいますか。「Icarus」と「The Wild Wild Sea」で特に実現できました。
学ぶ事の多かったこの日、二人に一番感じたのは「自分の事をよくわかっている」という事でした。自分のできる事・できない事、やりたい事・やりたくない事、好きな事・嫌いな事を自らきちんと把握している。その上で良い・悪いを判断して行動(演奏)で意思表示をする。お互い責任ある大人同士で認め合えるので、相手のする事も受け入れられる。譲り合える。
そういう意味で、一人の音楽家としてだけでなく人として、行動(演奏)に迷いがない=「無念無想」は実現できました。私を除いて(笑)。
反省点は、自分の人としての小ささは置いといて(笑)、楽器の配置を含む音場作りに時間をかけるべきだった事。譜面を事前に送ってメンバーの負担を減らすべきだった事。あと事前に今回のテーマについてのPRをする上で、見所をうまく伝えきれていなかったのではないかという事もありました。
良かった点は、ご来場のお客様が全員満足顔で帰られた事が一番でした。実は全員というのは間違いで、恐らく我々のライブに初めてお越しであろう二人のお客様が、2曲終わった時点で帰られました。
恐らく、期待していた音楽ではなかったのでしょう。「好き・嫌い」で言えば「嫌い」と判断されたのでしょう。しかし一方で他のお客様には「好き」と判断された。
今までは「いいと言えばいい音楽かもしれないな」というような曖昧な表現をしていて、聴く側の印象もそのようだったと思われますが、ここしばらくは表現の焦点を絞り狙いをはっきり定めようと心がけてきました。今回お客様からの評価が真っ二つに分かれたのを目の当たりにし、自分の狙いがしっかりと定まった形で実現できた事を実感しました。それが一番嬉しかったです。
vol.3、今年半分まで来ました。次回は8月頃、近日発表致します。今後ともよろしくお願い致します。
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