これまでvol.1・vol.2と、自分より若い世代の力を借りて、推進力と豊富なアイディア、柔軟性を全面に出してお送りしました。次回は一転して先輩方にお願いしました。音楽的にも人間的にも(ここが重要)ある種悟りを開いているようなメンバーです。
guitar 市野元彦 web site
橋爪亮督グループで出会ってからずっとご一緒させて頂いているので、もう共演歴は10年以上になります。ジャズ・ミュージシャンの中にはジャズ=ソロ=自己表現=俺が俺が!な人もいまして、自分はそれが苦手なのですが、市野さんはその真逆のキャラクターに感じます。その場をより良くするためにどんどん引き算をしながら、とんでもないイマジネーションで見事なコントラストも生み出せます。ギター1本と特殊な音響機器のみで、ギターをはるかに越えたあらゆる表現をしてくれます。一緒に演奏しながら沢山の事を学ばせてもらいました。ご自身のバンド「rabbitoo」のCDがリリースされましたが、これが各所で大変話題になっています。
人間的には、メールの返事一つにさえ常にユーモアを忘れない素敵な一面もあります。
bass 増根哲也 facebook
かつて、アルトサックスの渡辺てつのバンド「風」でのライブやレコーディングで共演、その後最近ではピアノの宮前幸弘さんのトリオで定期的に共演させて頂いています。
基本的にはアンプを一切使用しない生音でのプレイ、隣で音を出すだけでこちらのタッチが補正されます。お聴き頂ければ「ウッドベースってこんなにダイナミクスがあるんだ!」と驚かれるでしょう。
必要な音しか出さないけども行間でめちゃくちゃ語るので、行間がとても広い。さらにはプロの音響エンジニアでもある事から「俺は○○ヘルツの帯域弾いてるからさー」みたいなセリフが普通に出てきます。ご自身のプロジェクトは大編成、最小から最大まで全ての規模が見えているかのような佇まい。いつもベースプレイよりもアレンジやアンサンブル、曲構成の事を考えている人です。
こんな濃いお2人同士が初対面。と自分。さあ、大変なセッションを組んでしまいました。
音楽と向き合い、生きる事と向き合っていくと、あーでもないこーでもないともがきながら結局1周して元に戻ったように見える事があります。しかしこれは一見そのように見えるだけで、2周目は確実に違うステージを歩んでいます。
間違いないのは、市野さんも増根さんもその意味で10周くらいはしているだろう事。そんなお2人なのできっと通じ合ってくれる事でしょう。それが今回の狙いです。
5月14日水曜日外苑前Z.imagine、必聴です。
※会場が細長くなっており、ステージお近くでの観覧をご希望の方は事前にご予約承っております。
03-3796-6757(午後6時以降)
もしくは
までご連絡下さい。
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