これもタイトルより先に曲ができました。
作曲当時気になる存在だったドラマーがいました。Mike clark。この人はハービー・ハンコックの「Flood(洪水)」などで知られています。
ハイハット・スネア・バスドラムのドラムセットの3点セットのみで実に実にランダムにビートを刻んでいきます。タワー・オブ・パワーのドラム、デヴィッド・ガリバルディがそういう演奏をしていましたがホーンセクションのリフに関連したフレーズで、理にかなっているといえばかなっている。学生時代に相当ハマってよくコピーしていました。
マイク・クラークは名前を知っていましたがハービーとの活動しか知らず、35歳くらいでようやくじっくり聴いてみたら「なんじゃこりゃ!?」という理解のできなさ。
これとかも好きでした。
普通、バスドラムが1、3拍目に来てスネアが2、4拍目というのがドラムの王道ですが、こういう3点セットでのランダムなプレイはデヴィッド・ガリバルディやハービー・メイソン以外は聴いた事がなかったのと、マイク・クラークはさらにランダム(不規則)であるのと、あとジャズだかニューオリンズだか、ルーツもよくわからないのと、露出が少ないのと…謎が多すぎてハマりましたね。ハネないジャズドラム…というわけでもないんだよな。ハービーハンコックの「アクチュアル・プルーフ」という曲でプレーヤーには知られているかと思います。
1人でよくランダムなドラムを叩いていましたが、普段参加するバンドにこれをやっていい曲などありません。じゃあ自分で作っちゃえ!という事でTrio Zeroに持っていきました。
ドラムが一番最初→ベースライン→メロディという順に曲ができ、後半にはドラムソロ・コーナーも作りました。ドラムソロ明けはBメロというコテコテの展開ですが、全然恥ずかしくない!好きなようにやってこそ、自分の曲であり、自分のバンドです。
タイトルは、作曲した時点でバンド結成から13年目、その成れの果てにできた曲ということで。
CDのテイクは実は異なる2テイクを繋いであります。どこで繋いだかはもう自分でもわからない位自然ですが、これはメンバーによる「曲のストーリーへの理解の深さ」のお陰だと思います。
そろそろ久々にライブやろうかな(2023年7月現在、1年9ヶ月空いています)。