2019年10月26日土曜日

溝口恵美子group「Vespertide」発売!及び記念ツアー10/26岡山よりスタート

長野に移住する2日前に、関西のシンガー溝口恵美子さんから連絡があり「田中信正さん(p)萬恭隆(b)君とやっているユニットにドラムで参加して欲しい」との事でした。
信正さんは関東、萬君は関西で2人とも旧知ですが、自分長野だけど成り立つのか??しかも身近な人には言っていましたが、公式発表もしておらず、まだまだ橋本学は東京圏だと思っている人がいるのも当然。恵美子さんも当然僕は東京にいるものだと思っていたそうです。
「あの、僕明後日から長野県民になるんです」
「うそー!まじで??」
「大丈夫ですよ、ちょっと近くなるし(笑)」
「ほんまやね…」
こんなギャグみたいな状況で溝口恵美子groupは生まれました。

その年の夏に六本木アルフィーで初ライブを決め、参考音源として送られてきたのが前任ドラマーのラリー・マーシャルさんが演奏するライブ盤「Come and go」
!!!
ここに入るんかい!?ひえ〜〜!!
というのが率直な感想。壮絶すぎる!!

心してライブに臨み、ありったけの集中力と引き出しを出し尽くした結果、お客様も演者も大満足の忘れられない1日となりました。

そこからライブを重ね、音楽の進め方、メンバーの性格、ドラムのあり方、かなりシビアな話までメールと電話で密にコミュニケーションを取り、年に3〜4回全員が顔を合わせて音を出す遠距離バンドを続けてきました。住所が近いグループよりもっと密だったかもしれません。
現実的に移動費宿泊費は度外視できないので、これを続ける事に恵美子さんは相当なガッツが必要だったと思います。また、様々なファンの方やイベンターの方々のご協力もいただきました。

どんな音楽かというと、もちろんジャズ・ヴォーカル・カルテットなんですが、ピアノトリオにヴォーカルがただ乗っかるだけの巷に溢れる歌バンとは全く違います。
4人ともがとにかく個性的、さらに恐ろしくテクニシャン。一番の特徴は「ひたすら正直に、ウソが一瞬でバレる」という所でしょうか。そこはバンドとして最も突き詰めている所かもしれません。だから、皆がこんなにも自由なままアンサンブルでき、自由なままでも信頼関係がある。そしてお客様の心に届くのだと思います。
こんなにもとんでもない個性をどこまでも放牧し、一声で呼び戻せる恵美子さんは凄いとしか言いようがありません。
4人でその場で音楽をリアルタイムで作り上げていく様は圧巻です。毎回毎回、濃密なリアルな世界が間違いなく展開されます。
これは、絶対に聴かなあかんやつですよ!

だいたいの歌のバンドはピアニストがアレンジャー・バンマス・譜面製作したりしますが、溝口groupはそもそも恵美子さんがソングライターだし、譜面を配った時点でアレンジはだいたいなされていて、ピアニスト信正さんはもっと別の観点から恵美子さんの曲やグループの音楽を広げています。

そんな溝口恵美子groupがついに大阪でレコーディング、アルバム「Vespertide」を発表しました。

使用ドラムは自前のSAKAE drums、里帰りです。エンジニアさんはとても信頼できる池袋のStudio Dedeの松下真也さんに来ていただき、初めてのスタジオでも全くストレスなく思った音で録っていただきました。
中身をハイライトで視聴できます。

そして、本日の岡山SOHOを皮切りに、年末にかけてレコ発ツアーがスタートします。

ライブの模様はこんな感じです。
もう一度言いますが、これは絶対聴かなあかんやつですよ!

〜溝口恵美子group New  Album 
Release  Tour  2019〜

10/26(土)
岡山 Cafe  SOHO
17:00 open
17:30  start   2stage
前売り  ¥3500
当日 ¥4000
http://soho214.blog11.fc2.com/

10/27(日)
姫路ミュージックストリー 姫路市民ギャラリーアートホール
(イーグレ姫路 地下1F)
12:30〜13:50
(座席 先着順)
無料

11/16(土)
東京  六本木 JAZZ HOUSE  Alfie
19:30open
20:00〜/21:30〜 
¥4000
http://alfie.tokyo/

11/22
名古屋 jazz  inn LOVELY
19:30〜2stage
¥4200
http://www.jazzinnlovely.com/

11/23(土  祝)
神戸 gallery  zing
19:00 open
19:30〜/21:00〜
¥3800 (1ドリンク別)
ゲスト DJ  Penny
https://www.zing-music.com/

12/5(木)
徳島 Awa-dance&Music  Cafe  Bar  COTY
19:30〜2stage
¥3500
http://www.coty-awadance-music.com/

12/6(金)
滋賀 大津 Cafe&Music Bar-bochi bochi-
18:00 open
19:00〜2stage
¥3500
〒520-0047 滋賀県大津市浜大津1丁目4−1
           旧大津公会堂地下1階
電話:077-572-7587
Mail: infobochibochi@gmail.com
URL : https://bochibochiotsu.com/

12/30(月) 〜ツアー Final〜
大阪 Mister Kelly's
19:30〜/21:00〜
¥4000
http://www.misterkellys.co.jp/

長野・山梨の皆さんはもうしばらくお待ち下さい。必ずこちらでのライブも実現しますので!

2019年10月23日水曜日

名雪祥代quartet in 山寺ジャズ(北杜市)

11月第二週の週末は、11月9日「山寺ジャズ2019・秋」に名雪祥代quartetで出演します。
場所は北杜市武川・高龍寺。文字通り山寺です。

名雪さんとの出会いは福島県いわき市のライブハウスにNYのピアニスト・クニ三上さんのツアーで訪れた際、クニさんツアーで以前お世話になった白河の鈴木さんが名雪さんとライブに来て下さり紹介してもらいました。
自分は長野移住して3ヵ月ほどの頃、名雪さんは既に何年も東北で音楽活動をしていました。地方での音楽活動の様子や暮らしの様子を聞き、同世代という事もあり、大変に意気投合しました。
そこから更に半年、東京で「名雪祥代quartet」としてピアノ谷川賢作さん、ベース小美濃悠太君と4人でのライブに誘ってもらいました。

驚くべき事に、宮城・東京・長野にまたがるメンバー構成で名雪さんはそのままレギュラー化してしまったのです。

その後、東北ツアー・東京長野ツアーを経てついに那須でレコーディング。アルバム「Picturesque」発売14公演東北ツアーを先日終えたばかりです。
新譜には東北ツアーの思い出を曲にした橋本学オリジナル「夏秋冬春」を提供しています。このPVの1曲目。
 
メンバーを想定して、各人一番美味しく聴こえるよう曲を作っていきました。PV冒頭に賢作さんのピアノの華麗なる登場シーンがハイライトに含まれています。作曲者としては「よっしゃ!!」とガッツポーズです。

とにかくポップで多彩で内容の濃い名雪さんのオリジナル、壮大なドキュメンタリーのような賢作さんの絵画的オリジナル(賢作さんは市川昆監督の映画等、作曲家としても有名です→wiki)、小美濃君は、世を去った犬との思い出を曲にしてくれて、全員が素晴らしいコンポーザーであるのもこのバンドの特徴です。

何度もツアーして感じたのは、どの会場でもお客様がこのリーダーとバンドの醸し出す「ハッピーなオーラ」を全身で浴びて大満足して帰っていかれる事です。どうしてもジャズ系のライブだと、昔ながらのジャズの場合昔を懐かしんだり、マニアックで高難度のジャズの場合はテクニカルな部分が注目を集めたりするんですが、このバンドは違います。
聴くと見ると幸せになれる、そんなバンドです。ジャズを知らなくても幸せになれます。なかなかそういう現場に参加することはありませんが、リーダー名雪さんが東北在住という事に関係があると思います。

さて今回山梨に迎えて「山寺ジャズ」出演を僕がプッシュしたのは理由があります。山寺ジャズ主催の山崎秀夫さんと橋本が出会った日、それが何と名雪quartet初ライブの東京・御茶ノ水ナルでした。その後、長野箕輪カフェプラットにバンドが来た際も聴きに来て下さいました。あと、名雪さんが秋の長野ツアーを計画していた日程と山崎さんが秋の山寺ジャズを計画していた日程がドンピシャで一致という奇跡もありました。こりゃやるしかないでしょう!

本番前に、「地方から発信するジャズ」というテーマで橋本と名雪さんでトークショーも行います。ジャズはニューオリンズで生まれ、ニューヨークで発展、ウエストコーストでも盛んになり、ヨーロッパにもジャズ文化が起こり、今や日本はじめ世界中にジャズがあります。
日本ではもちろん東京中心に発展してきましたが、自分が知らなかっただけで、色々な地方に地方ならではのローカルジャズ文化がある事がわかりました。東京にいると意外にわかりませんが、地方移住してからローカルジャズが面白くてたまりません。
山梨武川・山寺ジャズでその面白さと幸せを浴びに来ていただけたらと思います。なんせメンバーは東北東京長野なので次はいつになるかわかりませんよ!

11月9日土曜日 山梨県北杜市武川町山高2480 高龍寺   12:10〜トークショー 13:00〜開演
前売 ¥2500 当日 ¥3000
ご予約・お問い合わせ・詳細はこちらのページにあります↓↓↓



2019年度「音ギバナシ」、最終回は間もなく!

本年の「音ギバナシ」振り返りつつ、11月の音ギバナシが迫ってきたのでお知らせします。

昨年"season 1"は北杜市・町屋亭さん併設の蔵で「蔵ノ音ギバナシ」と題して3回お送りしたのですが、本年度は富士見のお隣原村に「Studio R」というアップライトピアノがある素晴らしい空間が産まれたため、そちらでは「村ノ音ギバナシ」と題して2日×3回で行っています。

メンバーは伊藤大輔(vo)古谷淳(p)橋本学(ds,per)

伊藤大輔君はベーシスト岸徹至(b)君のバンド"Strandbeest"で初共演、そこからの長い付き合いになります。移住して1年程たち、まだ諏訪〜北杜あたりでは全くライブをやっていなかった頃に岸君からのお誘いで岸=伊藤ユニット「ふたりオケ」ツアーに自分が混ぜてもらう形で諏訪で久々に共演しました。
大輔は相変わらずの超絶&エンターティナーでマニアックな部分も合わせ持ち、いわゆるヴォーカリストの枠をはるかに超えて、さらに磨きがかかっていました。
本年は大輔を最初にキャスティングしましたが、この閃きの大きなきっかけになったのが2018年4月14日の伊藤=岸=橋本のライブです。うちの奥さん・橋本麻美とキャスティング会議をするんですが、彼女もこのライブで見て伊藤大輔案を閃いていたそうです。岸君ほんとにありがとう!


大輔は「歌を極めていき楽器のような表現まで広げる」橋本は「楽器を極めていき歌のような表現まで広げる」つまり、違うパートなのに行き着く先が非常に交わる感じがするのです。一人きりで大人数の表現をしようとするのも一緒。2人ともソロ・パフォーマンスやりそうにない声と打楽器なのに何度もチャレンジしています。
そういえば、誕生日(2/28)が一緒なのは関係あるのかなあ。

さて、大輔と誰を組んでもらおうか?しかし次のキャスティングはすぐに閃きました。
3年前に長野移住した際、最も近所で最も旧知の尊敬するミュージシャン、甲府在住の古谷淳さんにすぐ連絡し、今後の甲信地方での音楽活動について相談に乗ってもらいました。
その後、甲府桜座のジャムセッション・ホストに推薦していただいたり、津金「おいしい学校」や甲府の学校公演、歴史ある古谷音楽教室の発表会サポートなど沢山誘っていただきました。
こちらからお誘いできる体制が整ったらすぐに声をかけたいと常々思っていたため、大輔=淳さん=自分、おお、めっちゃええんちゃうか!と、すぐに音楽的にもイメージできました。
とにかくアメリカで長く音楽をやっていた人、リズムが強力!かつ、お洒落で現代的で、どんなジャンルにも懐が深い人です。人間的にも、家族をとても大切にしている所など尊敬できる点がたくさん。何より、地方から世界へ発信する先輩。近年ではインド公演の話が大変興味深かったです。

そして第一回、4/28に行いました。
リハーサルは当日1時間のみ!!にも関わらず大輔は何と新曲も歌詞とメロディを全て暗記!これにはたまげました。あのツアー続きの過密スケジュールの中で何というプロ中のプロ。
橋本オリジナルや、様々なカヴァーやジャズ・スタンダードをやってみた中から、次への展開が大きく見えた初回でした。恐らく全3回の中で最も節操なく選曲したと思います。"Witch tai to"とか"プリオシーヌ"とかやったもんなあ。
大輔と淳さんは10年ぶり2度目の共演だったそうですが、2人ともとにかくこのシチュエーションを心の底からエンジョイしてくれた様子。それが何より、企画者冥利に尽きます。2人とも本当に素晴らしかったです。
あと、1日2公演の鬼スケジュールでした(笑)。



第二回は、第一回の感触を踏まえ、橋本企画特有のモヤモヤした曲達を排除(笑)よりキリッと鮮やかな選曲にしました。結果、素晴らしいエンターテインメント空間にライブは大いに盛り上がりました。選曲をよりジャジーに、よりグルーヴィーにしたら水を得た魚のようなお2人。
お客様も愛知・浜松・栃木・東京からもいらして下さり、お陰様で両会場満席でした。



さて第3回が、これからです!!
今回はスペシャルゲストに声楽のスペシャリスト原謡子さんをお迎え、1曲だけ参加していただきます。
曲はクラシックでも古楽でもなく、某モジャモジャ・ボーダーシャツのギタリストの、Y野AK子さんが歌っている曲です。
泣いても笑ってもこのメンバーでの最終回。しかし、新曲の橋本学書き下ろし作品「音ギバナシ」を第3回に発表、この曲は来年以降メンバーが変わっても演奏し続ける予定の企画テーマソングにします。

11/2(土) 「村ノ音ギバナシ」 PM19:00〜
 原村 Studio R ¥3000


11/3(日)   「蔵ノ音ギバナシ」PM13:00〜
北杜市 町屋亭 ¥2500


Studio Rは夜、町屋亭は昼です。だいぶ前から告知しているため残席は少なくなって参りましたが、Studio Rはまだお席に余裕あり、町屋亭はキャンセルが出たため残席8あります。
もちろん、2公演来て下さるのも大歓迎!会場で音響と雰囲気が全然違うので、それぞれの選曲をします。演奏内容もだいぶ変わりますし。
音楽、特にジャズを多数演奏する我々の音楽は本当に生き物です。

ご予約、お問い合わせは
090-6475-3999
ハシモトまで
https://drive.google.com/uc?export=view&id=1W-ZB9mraKQgBVd3rgyfuoxfVcx1nWCAihttps://drive.google.com/uc?export=view&id=1o3IBC5et0pxg6AyKawyoKPXfiC_SlrcV