さて、ライブ決行までの諸々がかなり他力本願になってしまいました。
・日程調整、連絡を相方に頼んだ
・ツアーに出ている間にチラシが出来ていた
・前原さんにソロ・パートのコードをつけてもらった
・かなさしさんは歌唱指導の時の譜面で既に練習してくれていた
いざ演奏しようとしても、ギターと歌で既にとんでもなくいい感じではないか。お二人が初対面とは思えない程の良いサウンドです。だいたい打楽器が入る前提で書いた曲ではない。しかしこれでは最後まで「橋本学不要論」が否定できない!
そこでひるんではいけない。これまで数々の「ドラムは音がでかくて場所とるから出演禁止」のお店を、お前は得意の弱音プレイと減点セッティングで出演可能にしたではないか。リズムを立たせる所とエフェクト的に参加する所を絞りに絞った演奏を心がけ、なんなら打楽器の出方から逆算したアレンジも施して、本番に突入しました。
1 Restart
2 気づけば
3 Share my love
4 I know
5 ダイアナのテーマ
6 3月の歌(武満徹・谷川俊太郎)
7 追憶
8 トムが掴み掛る
9 Must go on
さくら(アンコール)
ほとんどがオリジナルのはずなのに、そんな気がしない。それほどこれらの曲達はもうミュージカルと一体化したのかもしれません。
全て前原さんのギターをイメージして書いたために前原さんの演奏がハマるのは当たり前なのですが、「 I know」や「追憶」「トムが掴み掛る」がこれ程までにかなさしさんの歌に合うとは。
いや、必然だったとも言えます。なぜなら前原さんもかなさしさんも、ジャンル分け隔てなく恐ろしく守備範囲が広い事、ピアニシモが美しい事、クラシックの心得がある事という共通点があるからです。そしてそれを知っているのは私だけ、とニヤニヤしながらアレンジをしたからです。いや、違うな。アレンジは半分くらい前原さんのアイディアだったな。
恐らくハマるだろうと想定し、実際に良いサウンドが得られ、ブッキングの勝利を確信する瞬間が、橋ワタシsessionの醍醐味と言えます。平たく言うと他力本願です。
この日一番難しかったのが、どこまでミュージカルの内容と曲の使われた場面を説明するかという事でした。MCとしては多少話しすぎたかもしれませんが、情報があれ以上少ないと一体何を演奏しているのかわかりません。お客様の多くはミュージカルを見ていない方でした。
ここのところMCの情報量について悩み行き詰まっていたところだったので、そこは恐る恐るやってしまったのは反省点でした。しかしかつてない状況で、何を聴かせ何を見せるかをものすごく考えてのステージ、とても良い経験になりました。
この日も一段と良い橋ワタシが出来たと思います。これがきっかけで何かに繋がっていけばとても嬉しい事です。
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